医療者の責任ばかり重くなり、収入も減り・・・(医師・匿名希望)
今回はこういう場があり、うれしく思います。
是非、現場の危機感を伝えられればと思います。
私の状況について、いくつか述べましょう。
まず最近は、小児科、産婦人科、そして麻酔医、救急医などの不足ことが大きく取り上げられていますが、地域ではもっといろいろ深刻な点もあります。私は呼吸器内科医をしております。今総合病院に勤めておりますが、県内の呼吸器専門医は少なく、自分の近隣の医療圏を自分で大きくカバーしている状況です。地方ほど高齢者が多く、さらに、肺癌、呼吸不全等、重症呼吸器疾患など、呼吸器科医師が中心になってみるべき疾患を持つ患者さんが、自分のところに沢山来るわけです。常に重症を抱え、時間外勤務などもかなり多くなっていて、かなり疲弊した状態でした。最近は自分も身体が持たないと感じ、受け入れに少々ブレーキをかけており、それで持っている状態ですが、そこであふれた患者さんは、どこに行っているのかわからない状態です。この様に、内科の中でも専門によって大変な科が存在するのが事実です。また、都会と地方の、(専門医数の)格差も大きいと思います。研修医制度の変更で、もちろん良い面もあるでしょうけど、これにより中央と地域の格差がより大きくなったのは間違いないでしょう。
また各医療圏における時間外の対応も、いくつかの中規模以上の病院が輪番制などでやっておるようですが、医師の減少により成り立たなくなって、ぎりぎりのところに来ているという話も耳にいたします。
また、私は、自治医大というところを出て、しばらく僻地勤務をしておりましたが、これらも、市町村合併や、医療財政の緊縮化でなりたたなくなってきており、統合や、縮小(病院→診療所)、場合によっては閉院に追い込まれているところも(他県などでは)あるようです。
結果、地域の住民は、5分で行けた病院が1時間かかる、などの、非常に医療がプアな状況になってきております。さらに続けて、今回の後期高齢者医療制度によって追い討ちをかけ、また、大きな病院はDPC導入による誘導での管理医療とも言える状況に近づいていると危惧するわけです。
開業も厳しい時代と言われつつも、病院勤務がきつくて開業していく人も多く、結果中規模病院以上の病院に入院、重症などの負担がかなりかかり、更にその病院の医師は、きつくて辞めていく、という悪循環に陥っております。もっと地方の医療も潤う方策を考えていただかないと、地域医療はもうそんなに長くは持たないのではないか、と思う次第です。
都会で余っている(都会でも余っていないのかもしれませんが)医師を、地方に目を向かせる政策等を考えていただかないと、誰も戻ることはないのかもしれませんね。
医療者の責任ばかり重くなり、収入も減り(医療費削減に伴う)、勤務状況も今の状況では、これからの若者がどれだけ医療職につきたいとおもうことでしょうか。ちなみに自分の子供は3人いますが、以前は医師になりたいと申していたにもかかわらず、最近は医療系には行かないといってる状況です。
打開策と言うほどではありませんが、国民の納得の上で、医療費削減を減らし、地域医療にもどる工夫も必要でしょう(補助金?若干の点数の地域差をつける?など)。あまり良い意見ではないかもしれませんが、少しでも参考になれば幸いです。
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