医療議連に寄せられたご意見

医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟

医療議連に寄せられたご意見

医療はそもそも危険である、というあまりふつうは口にしないことを(医師・Tさん)

医療はそもそも危険である、というあまりふつうは口にしないことを医療側がしっかり認識して発信するという試みに取り組んでいます。つい先だって、このプロジェクトを考える会に医療以外の産業の方々を含め300名以上の参加を頂きました。本来は危険な医療をいかに安全にしてゆくか、安心して医療をうけてもらえるにはどのようなことが大切なのかをテーマに5時間近くの討論を繰り広げました。この討論のなかで、特に心に残ったことがありました。①医療を特殊化しない:人の命を扱うという意味ではとても特殊ですが、医療人が自分たちは特別だという意識があると、折角の他分野からの意見などに対応できなくなってしまいます。人を扱うということや複雑系であることを様々な医療問題の「いいわけ」にしないことが必要です。②リスクコミュニケーションの活用:実際の医療について、その効果や恩恵、考えられる副作用や合併症ばかりでなく、医療が持つ危険なところや医療現場の問題点とそれらへの対応の様子などを、社会に対して広く率直に知らせる。そのような努力を、いろいろな理由があったにせよ、医療はずいぶん省いてきてしまってきました。単にインフォームドコンセントをとか、成績を公表するという作業ではこのサボタージュを取り返すことはできません。数字は誰によって誰のために公表するかにより、知らせたいように公表することもできます。③常に患者が中心に:そして医療安全、危機打開や再建、医療環境の整備などを実施していくうえで、常にトッププライオリティが患者にあることを確認することは忘れてならない。
このような指摘をもとに、いろんな産業の方々の協力を得て、医療現場を見直そうという作業を始めています。そんな中、このようなシンポジウムを政治家の皆さんが中心となって開催されることを知り、少々の安堵感とかなりの驚きを覚えました。現場は皆さんのビジョンを期待しています。そのためのしっかりとした情報収集と現状把握はとても重要だと思います。是非とも、医学系学会や大学医学部、厚労省などの“専門家”や“権威”がなにかにつけて結論付ける、「べき」「はず」意見にとらわれず、愚直なトップダウンをお願いしたいと思います。他の産業で培った危機管理や再建経験に学ぶことも取り入れる必要があると思います。医療現場には、危機を感じながらも前向きに戦っている人たちもとても多いと思います。できない理由ばかりが目立つシンポジウムでないことを、ひたすら祈っています。

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