医療議連に寄せられたご意見

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「立ち去り型サポタージュ」を地で行った医師として・・・(医師・Nさん)

私は、昭和63年から都内の大学病院小児科に勤務し、いくつもの関連病院小児科勤務後、都内の2つの病院の小児科部長を経て平成18年に開業した小児科医です。医師の家系でもなく、開業する事など全く考えていませんでした。小松氏のいう「立ち去り型サポタージュ」を地で行った医師として、関係の深い産科、小児科の医療について述べます(なお開業医が勤務医より楽ということはありません)。
産科医療について
1)妊産婦健診を全て無料にすべきです(少なくとも健康保険の適応にすべきです)。
出産一時金を後から出すなら最初から負担して下さい。経済的理由で健診を受けないという人はなくなります。さらに母子手帳にも乳幼児健診同様に胎児の記録を健診時に何週何日で体重他がどの位で問題点等は何かを記載するようにすれば、自分の病院の妊婦でなくても週数不明で受け入れできないということは少なくなると思います。
2)医師の指示のもとでの看護師の内診を解禁すること。
今まで多くの産院がこのやりかたで問題が起きていなかったのですから、即刻再開すべきです。これがもとで閉院に追い込まれた産科がたくさんあり、お産難民をこれ以上増やして国益になりますか?
小児医療について
1)乳幼児医療費無料を時間外受診については適応からはずすこと。
小児科の時間外夜間等に救急でもない患者が押し寄せるのはこのことが災いしているのは明らかです。
2)さらに診療報酬のバランスを考えていただくこと
内科患者1名分の診療報酬を得るのに小児科では3-4名診る必要があります。病院では各科の病床数、看護師の配置等この収入によって決められます。小児の診療は内科に比べ大変なのは周知のことだと思いますが、看護師等の配置は最低ランクです。小児科の診療報酬をさらに上げて頂きたい。また、採血や点滴等の処置は小児科医が2-3人しかいない一般病院でさえ最近は、看護師等はやってくれず医師がやっています。そのたびに外来診療はストップするし、夜間もたびたび呼び出されます。小児科医や採血や点滴等できる看護師を評価するという意味からも特殊手技料として本人に入るようにしていただけないでしょうか?
3)当直や待機に対して適切な評価をすること
小児の当直は大変であり、適切な報酬が支払われていない事は周知のことかと思います。それに加えて勤務医には待機番というのがあります。産科がある一般病院(NICUがなく新生児も一般小児科医が診ている病院)ではこの待機日に呼び出されることが他科の待機に比べ多く、この様な病院の常勤にはなりたがらない傾向が多いものです。常勤2名だと2日に一回当直のように拘束されます。しかしその拘束に対する評価は0です。
4)新生児を診ている小児科医の評価をきちんとすること
上記の様な一般病院では、小児科医は、外来、病棟、新生児の三部門を診療しています。特に最近は新生児で小児科医がやることが飛躍的に増えています。にもかかわらず、多くの病院で新生児の診療報酬は産科の収入になってしまい、小児科には一銭も入らない為小児科は仕事をしてないと評価されます。もしきちんと評価されれば小児科の収益は3倍近くに跳ね上がる病院もありました。これは現在新生児が母親の付属物として扱われるからであり、早急に患者として扱い健康保険等の適応にして頂きたく思います。

一生懸命働いても正当な評価がされなければやりがいは感じられません。さらに何かあったとき、本来病院がやるべきことまでその科の長である部長にすべて押し付けるのであれば、自分がすべて責任をとる立場になって働いていこうと考えるのは自然なことではないでしょうか。

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